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那覇港長期構想検討委員会による港湾計画案の問題点。県民アンケートの結果をしっかり計画に反映すべきではないか。

那覇港長期構想検討案 地方創生

那覇港長期構想検討委員会が那覇港浦添埠頭地区を含む長期的な港湾計画の構想を検討中のようです。ただし、構想をみても、先日結果が公表された県民アンケートの結果が活かされておらず、問題点の多い計画になっているので、内容について解説します。

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先日の県民アンケートの結果

前回記事に先日の県民アンケートの結果をまとめていますが、ポイントをまとめると、「自然環境に配慮して埋立面積を抑えるべき」という意見が多く寄せられるなかでも、

①浦添埠頭地区は物流機能ゾーンではなく全て国際交流・賑わいゾーンとして整備すべき

②交流・賑わいゾーンからは物流機能ゾーンがなるべく視界に入らないようにするなど景観に配慮すべき

③自然環境を守るために浦添埠頭だけでなく新港埠頭や中城港湾も活用すべき

といった意見が寄せられていたことがわかります。

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那覇港長期構想検討委員会の構想案

それを踏まえて今回の那覇港長期構想検討委員会の構想案を見てみます。基本的に、県民アンケートで示された要素が反映されている様子は全く見えず、以前出された民港形状案に沿った内容となっています。

そして、どういう意図かは分かりませんが、ピンク色の国際交流ゾーンが青色の物流機能ゾーンで分断される形で点在する姿となっています。

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構想案を見た感想

会議に参加したわけではないですし、資料もないので真意が全く分からないのですが、物流機能ゾーンの間に国際交流ゾーンを点在させる意味があるのでしょうか。

国際交流ゾーンはキャンプキンザーの西側に集約し広めに面積を取るとともに、物流機能を新港埠頭側に集約したほうが、どう考えても効率的かつ効果的な気がしますし、県民アンケートの意向にも沿っているように思います。

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今後のスケジュールと、我々ができること

どうやら今年度中に次回会合があり、そこで長期構想案を纏めるようです。「港湾計画の基本的な策定フロー」ではそれまでの間にパブリックコメントを求めるフェーズがあるようですが、新聞記事からは、そのような予定は読み取れません。

いずれにせよ、このまま放置してしまうと、キャンプキンザー跡地の目の前に広大な物流ゾーンが広がり、国際交流ゾーンが分断して配置されるというよく分からない結果になる可能性が高そうです。

ちょっと私もどうしたらよいか分かりませんが、那覇港長期構想検討委員会の運営を日本港湾協会がやっているようなので、ここに問い合わせてみたいと思っています。これ以外に有効な手だてをご存知の方がいらっしゃれば、ご教示いただけますと幸甚です。

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