前回の記事でApogee Symphony Desktopの使用チップとRMAAテスト結果についてまとめました。今回は、Symphony DesktopとSymphony I/O mk2の性能がどれくらい違うのかが気になったのでまとめてみました。
なお、今回比較しているのはSymphony I/O mk2の8×8モジュールです。より設計が新しい2×6 SEモジュールと比較すると異なる結果となる可能性がありますのでご注意ください。
使用チップの比較
設計が新しいということもありますが、Symphony Desktopに使用されているADC/DACの方が総じてスペックは高いです(例えばAKM5574のダイナミックレンジは124dB、 AK5538は111dB)。
Symphony Desktop | Symphony I/O mk2 8×8 | |
ADC | AK5574(Dual-mono mode) | AK5388 |
DAC | ES9016S/ES9028Q2M | ES9018/AK4490(Headphone) |
RMAAテスト結果の比較
実際のRMAAテスト結果を見ても、Symphony Desktopの計測値がSymphony I/O mk2と同等以上の結果をマークしています。8×8との比較であれば、Symphony Desktopは引けを取らないと言っても嘘にはならないでしょう。
Symphony Desktop | Symphony I/O mk2 8×8 | |
Frequency Response, dB | +0.01,-0.06 | +0.00,-0.15 |
Noise level, dB(A) | -123.3 | -120.1 |
Dynamic Range, dB(A) | 122.9 | 120.0 |
THD, % | 0.00025 | 0.0002 |
THD+N, dB(A) | -108.8 | -108.8 |
IMD+N, % | 0.00061 | 0.0006 |
Stereo Crosstalk, dB | -123.1 | -120.1 |
IMD@10kHz, % | 0.00042 | 0.0006 |
まとめ
Symphony DesktopとSymphony I/O mk2は使用チップ、実測値ともほぼ遜色ないことが分かりました。なお、比較テストはラインアウト→ラインインのループバックテストなので、ヘッドフォンアウトの実測値は分かりませんが、スペックやチップの仕様等を見る限り、遜色ないと言って差し支えなさそうです。
価格差やマイクプリエミュレーションなどの機能を考えても、Symphony Desktopはなかなか良い線行っているのではないでしょうか。突然の値上げで強気だなぁと思いましたが、自社のハイエンド製品とのバランスを考えると最初の価格は安すぎた、ということなのかもしれません。
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