これから沖縄暮らしを始める方の参考となるよう、我が家で導入している沖縄暮らし必須アイテムをご紹介したいと思います。
今回は、快適な沖縄暮らしに欠かせない「除湿機」をご紹介します。これまで何台も除湿機を購入してきたokinawajournalだからこそできる、プロ目線での除湿機比較・レビューを是非ご覧ください。
なぜ沖縄暮らしに除湿機が必要か
沖縄の年平均湿度は70%程度。梅雨時期になると85%を越える日も珍しくなく、湿気対策をしないとすぐに部屋や家財、食品などがカビで痛んでしまいます。
湿度が高いということは、外で洗濯物が乾きにくいということでもあります。沖縄ではガス乾燥機などが備え付けられている家も多いと思いますが、プロパンガスだとガス代もバカになりませんし、ガス乾燥機を回すと部屋も暑くなりがちです。この点、高性能な除湿機を購入すれば、さほど部屋の温度も上がらず、カラッと洗濯物を乾かすことができます。
また、除湿器(当ブログで紹介するコンプレッサー式)の電気代は、電力効率が高いヒートポンプ式ドラム型乾燥機と比べても安いです。加えて、乾燥機はどうしても摩擦で服が痛んでしまいますが、除湿機なら摩擦による服の痛みを心配する必要もありません。
このように、除湿機は、快適な沖縄暮らしに欠かせないアイテムなのです!
エアコンではだめなのか?
ここまで読まれて、「エアコンで除湿できるのでは?」と思われた方もおられるかもしれません。
確かに、多くのエアコンには除湿機能がついています。ただし、一般的なエアコンの除湿機能は、冷房によって部屋が冷えることで湿度を下げる仕組みとなっています。
なので、快適な温度(例えば、25℃)に設定し、その温度に達するまでは湿度が下がるのですが、その後はエアコンの中から湿った空気が出てきて、湿度が上がってしまいます。25℃でもカラッとしていれば快適ですが、ジメッとした25℃は結構不快です。結局、エアコンだけで快適に過ごそうとすると、20℃近くまで設定温度を下げる必要があり、電気代もかさみますし、人によっては体が冷えすぎてしまいます。
こうしたことにならないよう、「再熱除湿」という、除湿性能を上げたエアコンもあります。これは、除湿しながら暖房も併用することで、部屋の温度を下がりにくくする機能です。ただし、暖房を併用しますので、どうしても電気代が高めになってしまいます。
除湿機を部屋に置きたくない!という方は、絶対に再熱除湿付きのエアコンにしてください。梅雨など、気温が余り高くないのに湿度が高い、という時期の快適性が全く違います。
因みに、我が家のエアコンはシャープ製でして、再熱除湿はついていません。「匠の冷房」といって、再熱除湿がなくても気流をコントロールして湿度を抑える機能があるということで期待したのですが、沖縄の湿気の前にはあまりに無力でした。
コンプレッサー式かそれ以外か
除湿機にはいくつかの方式がありますが、沖縄ではコンプレッサー式一択で考えて良いです。
コンプレッサー式のメリットは、除湿能力が高く省エネであること、デメリットは冬場(気温一桁台)だと除湿能力が極端に落ちることです。
年中を通して湿度が高く、また、冬場も気温が高い沖縄では、コンプレッサー式以外を選択する余地はありません。
因みに、冬場の除湿性能アップを狙って、コンプレッサー式にヒーター式を組み合わせたハイブリッド式除湿機がパナソニックなどから発売されていますが、沖縄の気温ではコンプレッサー式のみで十分です。ハイブリッド式はコストも高いし電気代も高いのでお勧めできません。
これを買えば完璧!沖縄の湿気に打ち勝つ除湿機3選
世の中には数多くの除湿機がありますが、これを買えば間違いないという除湿機を3機種ご紹介します。
脅威のコスパと高性能 Drytankシリーズ(2~3万円程度)!
我が家のサブ除湿機です。ポイントは以下の通りです。
・値段が激安
・高い除湿性能(24L/日~36L/日)と省エネ性能(300W程度)の両立
・24 時間連続排水可能
・標準で2年保証、LINEで会員登録すると5年保証
これを使うと、他のインバーター非搭載の除湿機を買う気が完全に失せるくらい除湿能力が高いです。カタログによれば、最上位機種のDrytank-3600は、RC住宅89畳分の除湿性能があるようです。実際に使ってみても、今まで使ってきたパナソニックやコロナの除湿器とはレベルが違います。パナソニックでは一日くらいかけて除湿していた量の水であれば、数時間で除湿できます。
音も、後述する美空感などインバーター搭載モデルと比べると煩いですが、通常のコンプレッサー式としては、振動も比較的抑えられていて、静かな部類に入ります。
一般的な戸建住宅くらいなら、ドアを全て開放して、サーキュレーターなどで空気を循環させればこれ一台で家中除湿できます。我が家では、多少音がするので、普段あまり人が過ごさない物置部屋にこれを置いて、家中を除湿するために常時稼働させています。
上限湿度を決めることができるので、70度に設定しておけば、湿度が70度を超えた時だけコンプレッサーが稼働して湿度を下げてくれます。湿度が低い日はコンプレッサーが止まるため、消費電力を抑えながら家の湿度を快適に保つことができます。
三菱電機 美空感 MJ-PHDV24YX(12万円程度)
我が家のサブ除湿器です。Drytankを購入してからは出番が減りましたが、夜の洗濯乾燥や、静かさが求められるリビングや寝室などをピンポイントで除湿する際に使っています。
・インバーター搭載で省エネ(135W~415W)+静か
・除湿性能 24L/日
・デザインがシンプルでかっこいい
・24時間連続排水可能
・空気清浄機能付き
です。最大の特徴が、インバーター搭載という点です。通常、除湿機はコンプレッサーのオンとオフ(+ファンの風量)でしか除湿の強さをコントロールできません。なので、除湿している間はコンプレッサーがフル稼働で大きな振動が出る一方、設定湿度に達するとガコンとコンプレッサーが止まって、急に静かになります。
インバーター搭載であれば、湿度に応じてコンプレッサーの稼働を微調整できるので、省エネ+静音運転が可能となるのです。寝室やリビングなど静かさが求められる部屋に置くのであれば、絶対にインバーター搭載除湿機をお勧めします。
除湿性能も、前述のDrytankほどではないですが非常に高いですので、60-70平米くらいのマンションであれば、これ一台で除湿できるパワーがあります。多少値段は高いですが、より静かで快適な空間を目指すのであれば、この機種をメインとするのもおすすめです。
なお、美空感は少し高いという方には、同じ三菱電機のMJ-PV250YX(10万円程度)という機種もお勧めです。デザインが少し野暮ったいのと、空気清浄機能がありませんが、インバーター搭載、除湿性能ほぼ同等で、価格もリーズナブルです。
LG PuriCare 19L(9万円前後)
これは、購入していないのですが、気になっているモデルです。三菱電機と同じく、インバーター搭載の高性能(19L/日)・省エネ(定格消費電力298W)・静音モデルで、Wi-Fi接続してスマホでコントロールできること、靴を乾燥するアタッチメントが付属することが特徴です。
実際に試せていませんが、スペックや口コミを見る限り、美空感と同様に、静かな部屋で快適に使えるモデルと思います。こちらは、ホースでの24時間排水が可能なだけでなく、スマホで外出先から稼働状態の確認や設定変更ができるのでので、別荘や長期間旅行に出られる方にも非常におすすめです。
まとめ
選りすぐりの3機種をご紹介しましたが、本当にこれがいいのか?と疑っている方もおられるかもしれません。そういう方は、気になっている他のモデルの除湿能力、消費電力と、ご紹介した機種を見比べてみてください。
消費電力はほぼ同じか少し高いのに、除湿能力は圧倒的に低いものしか見つからないと思います。
我が家では、家の壁に除湿器排水用の穴を空けてもらい、常に快適空間を保っています。皆様も高性能な除湿器を導入し、快適な沖縄ライフを楽しんでください!
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