MOTUの格安オーディオインターフェースM2/M4。約2~3万円という価格からは想像できないようなオーディオ特性とノイズの少なさで品薄が続いています。
国内正規代理店では3~4か月待ちということで、途方に暮れている方も多いと思います。そんなあなたにお勧めできる納得の選択肢、Ultralite AVBをご紹介します。
基本スペックは優れているが細かいところに手が届かないMOTU M2/M4
MOTU M2/M4の基本スペック(ダイナミックレンジ、S/N比、周波数特性など)はエントリークラスのオーディオインターフェースとして確かに群を抜いています。
ただし、上位機種を使っているユーザーからすると機能面で物足りない点があるのも事実です。基本スペックに目を囚われて購入すると、「あ、やっぱり不便だなぁ」となり、結局上位機種を買い直し、といったことにもなりかねません。
ここがダメだよMOTU M2/M4 その① ~ミキサー機能が無い~
MOTU M2/M4には、これまでのMOTU製品に搭載されていたミキサー機能がついていません。このミキサー機能を使うと、かなり柔軟にオーディオ入出力のルーティングを設定できるというのが1つの魅力ですが、それ以外にも「高品質なEQ、コンプレッサーをトラック毎に掛け録り&後掛けができる」というメリットがあります。
これができると何が嬉しいかというと、別途イコライザーやコンプレッサーを持ち歩かなくても、録音の段階でイコライザー、コンプレッサーを使った柔軟な音づくりができるのです。エフェクト機能は本体に内蔵されているので、PCのCPUパワーを使うこともありません。また、高度なスペクトラムアナライザーなどの分析ツールも内蔵されているので、音を微修正するのも簡単です。
スペック上のダイナミックレンジやS/N比なども大事ですが、本当に良い音で録るには、このミキサー機能の有無の方がよっぽど大事なのではのかと思います。
ここがだめだよMOTU M2/M4 その② ~入力のインピーダンス変更ができない~
通常、オーディオインターフェースには「Hi-Z入力切替スイッチ」がついていて、マイクのようなローインピーダンスの入力機器とギターのようにハイインピーダンスの入力機器を切替できるようになっていますが、M2/M4にはそれがついていません。
「大は小を兼ねる」ということでデフォルトがハイインピーダンス入力に設定されているようですが、ローインピーダンスの機器を接続した場合に音質が大きめに変化する可能性もあります。実際どれくらいの差があるかは聞き比べていませんが、精神衛生上あまり気持ちいいものではありません。
MOTU M2/M4はちょっと微妙かもと思ったあなたに
本題に入ります。ここまで読んで「MOTU M2/M4はちょっと微妙かも」、「結局上位機種が欲しくなりそう」と思ったあなたへ、同じMOTUのオーディオインターフェース、Ultralite AVBをお勧めします。
Ultralite AVBの音質はM2/M4と同等以上で入出力チャンネルは18in 18out(うちマイク入力2、ギター入力2、ライン入力6)と、M2/M4より遥かに多くの入出力を備えています。しかも、この全ての入出力にEQ、コンプを掛けられます。
肝心のお値段は7万円程度ですが、いずれ上位機種に買い換えるのなら、多少高くても、今上位機種を買った方が幸せになれると思います。
18in18outは要らないという方も、トップ絵にあるように、筐体が格好いいので、部屋に置いておくだけで優越感に浸れること請け合いです。
因みに、大きな問題ではないですが、Ultralite AVBをiPadに接続する場合は、別途アダプターが必要になる点には注意が必要です。
以上、MOTUの回し者みたいになってしまいましたが、本当にお勧めなのでお金に余裕のある方は検討されると良いと思います。
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